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なんであいつと同じ時給なんだとみんな怒っていた

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障害者雇用の割合の水増しが省庁であったとニュースで伝えていた。

それを聞いていたら職場での事を思い出してしまった。

非正規で働いていた時の事だが、その時の時給が950円だった。

42歳の時だった。50代の人もいて同じ時給で働いていた。

みんな不満はあったが、苦労して探してやっとこ雇ってもらえた職場だったので我慢をして働いていた。

そしてある日一人の若い人が入ってきた。

その人は知能に障害がある人で、普通の会話は何とか通じるのだが仕事となると理解ができず、いつも単純作業や他の人の手伝いをしていた。

職場は大型ショッピングセンターで、土日の日は特に忙しくて販売者は常に接客を強要され、パートでもノルマがあり達成できないとひどく怒られた。

耳にはインカムのイヤホンをつけさせられ接客中でもいろんな指示がひっきりなしに耳に飛び込んできた。

販売した商品を倉庫へ取りに行き、梱包もした。

お昼や休憩も取れない日が多くて午後4時にお昼を食べることもざらだった。

しかし、障害者の彼は自分のペースで休み食事をして定時には帰って行った。

ある日、時給の話があり彼も自分たちと同じ時給だと知った時、みんなから怒りの言葉が湧いて出た。

自分たちはお昼や休憩も取れずに働いているのに

ノルマを背負わされ達成できなければ怒られたり、来年の契約の更新も出来ないかもしれないのに

せめてみんなの手伝いぐらいはしてほしいと言っていた。

だが彼にはそれが出来ないから、あきらめるしかなかった。

自分も忙しい時に彼が一人のんびりと単純作業をしているのを見た時、一瞬怒りが込み上げてきたが、障害者だと自分を納得させて怒りを抑えていた事があった。

そんなこともあり、みんなが彼を無視するようになった。

しかし中には彼に気を使う者もいて、丁寧に指示を出して仕事をさせ、彼が仕事に慣れるようにしていた。

彼も教えてくれる人の為に、一生懸命に仕事を覚えようとしていて、少しずつだが販売の手伝いができるようになっていった。

教えていた人は一緒に入った50代の人で、同じパート仲間の人だった。

その人は誰にでも優しくて付き合いやすい人だった。

そして半年がたった時、障害を持った彼は店に立ち販売者の手伝いを自ら進んでやるようになり、接客も少しだができるようになっていた。

だが1年後、その彼を丁寧に指導していた50代の人は、ノルマの達成ができず契約の更新ができなかった。

仕事中に障害のある彼に丁寧に指導していたので、販売がおろそかになりノルマが達成できない月がずっと続いてしまったのがいけなかった。

50代のその人が辞めていく時、障害を持った彼はひたすら「ありがとうございます」を繰り返していた。

自分もそれから1か月後にその職場をやめた。

悲惨な仕事内容や納得のいかない事が多すぎる職場だったから。

今思えばやめて正解だった。

その後、障害の彼はどうなったのかはわからないが、元気で働いていてくれればいいのだが。

国は障害者を積極的に職場へ参加させようとしているが、そこでの指導者の事を考えていない。

何処の職場も今は戦場状態で、指導する人なんていないのだ。

だから即戦力で求人を出している。だから人手不足なのだ。


この状態はずっとこの先も続いていくのだと思う。

そしてそのすべてのつけは、弱者に背負わされることになるのだろう。


しかし、どうすることもできないのが現状なのだ。





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プロフィール

山空

Author:山空
40代後半病気になり職を失う。その後少しでも収入を得ようと努力するがうまくいかず無職の日々は続く。今は貯金を取り崩しながらのセミリタイア生活。社会からはじかれ、心臓に障害を負いながらも楽しみを探し一人日々を生きる。

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