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はじかれ人の呟き

社会からはじかれ、健康にも見放され、孤独を生きる。

思い出を刷り込むように車を磨く

平成14年の5月に車を買った。
スバル プレオ RSリミテッドⅡ パールホワイト 

それから15年と6か月経ち、新車を買うことになってこの車とサヨナラする。

空も晴れ渡り山もきれいだ。普段なら低山ハイクや散歩へでも出かけるのだが、洗車をすることにした。
後4日でこの車ともお別れだ。奇麗にしてあげなければと思った。

水で洗い、そしてワックスがけをした。ワックスをふき取る間、いろいろと思い出がよみがえる。
通勤で最寄りの駅まで毎日乗った。会社が廃業して、どうしていいかと車の中で悩んだ。失業中もハローワークまで1時間かけて通った。そういえば失業中働くことが嫌になって一年間、方々の山を登りに車で毎週出かけたな。そして手術が決まり泣きながら病院から帰ったあの日。すべてこの車だけが本当の自分を知っている。

思えば思うほど愛おしさが増して拭く手に力がこもった。

結局、3時間近くかかり磨き終えた。
トランクルームやダッシュボードの収納ボックスから荷物も出しすべて終えた。
後は新車との交代を待つだけだ。

磨いた車を見ると、やはり年月の経過を感じた。
先端が錆びてしまい取れてしまったマフラー。左のドアミラーはコンクリートの壁にこすってしまった跡。ボディーも少しだが色があせている。

ふと、頭に「諸行無常」と浮かんだ。
なんて切ない言葉なんだろう。

時間が過ぎ去るだけならいいが、愛着を持っている物も段々古くなり、壊れていく。それが切ない。

しかし、新車が届けばこの車の事など忘れてしまうのだろうな。

それもいいと思った。過去に縋り付いていたら未来はない。
この車の事だって、たまに思い出してやればいいと思う。

そう思い切なさを振り切ることにする。





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