崖に吸い込まれそうになった

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今朝も晴れ渡っていて、絶好のハイキング日和だった。
寒かったのでなかなか出かけられず、8時半過ぎになってしまった。

車をいつもの場所にとめて、そこから歩き出す。
2週間ぶりぐらいかな?

このコースは通い始めて10年になる。
手術前なら30分もあれば頂上まで行けたが、今は1時間ぐらいはかかってしまう。
やはり少し心臓が苦しさを感じる。

ゆっくり歩くといろいろと考え事をしてしまう。
なかなか見つからない仕事。
いつまでもつか分からない命。
もし年金をもらえる歳まで生きてしまったら、その後の生活が成り立つのか。
僅かな蓄えしかないので、生活できるのか。

考えれば考えるほど不安が付きまとう。
楽しさを求めて来ているのに、苦しみが襲ってきた。

そしていつも一休みする場所にたどり着く。
そこは、登山道の左わきが崖になっている所。
ずっと前から倒れて朽ちようとしている木が2本並んでいる。
それを超えると崖だ。下がどうなっているのかのぞき込もうとするが、
なかなか見えない。
見ようと乗り出すと落ちそうになる。

いつもと違う今日は、そこからなかなか離れられずずっと崖の下を見ていた。
危ないな!と感じてすぐにそこを離れた。
何故か吸い込まれそうになった。

気持ちが落ち込んでいたり、悩みに苦しんでいる時はそういう気分になってしまう。
手術が決まった時も最後になるかもしれないと思い、このコースを通った。
そして同じ気持ちになってしまった事があった。
心臓を止めての手術だったので、生き返らないかもしれないという不安がそうさせた。

だがもうその心配もなくなり、こうしてまた同じコースを登っているので
喜ばなければならないし、崖に吸い込まれたくはない。

そしてまた、のろのろと頂上を目指して登った。

このコースは、人があまり登らないのでいつも静かだ。それに山の北側斜面だから日も差さず薄暗く寒い。
でも、人がたくさんいるコースは登りたくない。
一人のほうが気が楽だし、山の雰囲気、臭いや空気を存分に味わえるから。

しかし気をつけないといけないのは、滑落やケガだ。
誰も助けてはくれないから。このコースは全てにおいて自己責任だ。

いやこのコースだけではないな。
人生ももはや自己責任という時代になってしまった!
残念だが!

自分の人生は自分で切り開かないと、その先は崖の下という事だ!

引き込まれないようにしないといけない。
先ずは明日また新聞に入っている求人広告を見ることにしよう。
今の自分にはこれだけしか希望がなさそうなので。

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darakugumo

Author:darakugumo
会社が潰れて仕事を失い、ついでに株でお金も失い、そして大病を患い健康も失いました。
今は内職で何とか生きています。

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