はじかれ人の呟き

社会からはじかれ、健康にも見放され、孤独を生きる。

救急車が来た

午後3時ごろ遠くからサイレンが聞こえ、段々と近づいて来た。

まさかうちの近所に来るのかと思っていたら、二軒先の家の前でとまった。

確か住んでいるのは88歳のおばあさんと60ぐらいの息子さんの家だ。

その息子さんも独身だから親子二人暮らしだ。

2階の窓から見ていたらストレッチャーにおばあさんが乗せられ救急車の中へ消えて行った。

その後息子さんが救急車へ乗りこんでいた。

どうしたのかと思い様子を伺いに行っていた母親に聞いたところ、はっきりしたことは分からないが心臓マッサージをしていたとの事だった。

近所の人に話を聞いたら数日前に転んで胸をうったそうだ。

息子さんが病院へ連れて行こうとすると拒んで病院へは絶対行かないと言い張っていたとの事。

そのおばあさんは年の割に足腰が丈夫だったので毎日買い物へ杖もつかずに歩いて行っていた。

うちの母親と話をした時には「医者にはここ数十年言った事がない」と自慢げに話していたという。

そんなおばあさんだから医者へ行くことを拒んだのだろう。

救急車が出発するときに急に自分の事が心配になってしまった。

いつか自分もこのようなことになるのだろうかと。

他人事とは言えない思いで救急車を見送っていた。






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