はじかれ人の呟き

社会からはじかれ、健康にも見放され、孤独を生きる。

3.11あれから8年 彼は今

2011年3月11日あの頃は家電量販店でパート従業員として働いていた。

働き始めて2年目だったのでやっとこ少しは慣れてきた頃だった。

地震があって電車が止まり家に帰れなくなってO君のアパートへ泊めてもらった。

O君は同じパートとして働いていて年は私より8歳下だった。

明るくていい奴だったのでよく話はしていたから私が泊めてくれと言っても「いいですよ」と気持ちよく返事をしてくれた。

彼のアパートへ行く途中でスーパーへより彼に「好きな物を買っていいよ」と言ったら喜んで遠慮なくカゴに食品を入れて行った。

あれもこれもという感じでかごは一杯になりレジで精算したら5000円にもなってしまった。

これならどこかのネットカフェにでも泊った方が安かったなと思ったが彼が大変喜んでくれたので「まあいいか」と思い直した。

それに彼は今までの生活で借金がありその返済に苦労していたようで食料品が欲しかったそうだ。

なんでも劇団員で34歳の今に至るまで演劇をしながらアルバイト生活をしていたそうだ。

その時からサラ金から100万円以上借金をしていると言っていた。

そして彼の店での販売方法はとても親切でお得意になる客がたくさんいて土日になるとよく指名を受けていたのでお昼休みもなかなか取れない日が多かった。

その為何度か仕事中に倒れたこともあった。

私は彼に「そんなに丁寧に接客していたら身が持たないから簡単に簡潔に済ませたほうがいいよ。どうせいくら頑張っても時給は上がらないしな」とアドバイスをしたのだが、元々真面目な彼は言ってもその接客は変わらなかった。

そのうちに他の階に異動になったのでもう彼に会う事がほとんどなくなってしまい、私も会社を辞めたのでどうなったかを知らない。

携帯番号だけは教えあったのだが連絡は取っていない。

でもいつも「やめたい、やめたい」と言っていたからもう辞めて他の仕事に就いているかもしれない。

今日は復興番組などをラジオで聞きながらそんな事を思い出していた。


しかしあれから8年も過ぎているのに、被災地の復興が順調に進んでいるとはいったいいつになれば終わるのだろうか?

東北被災地がサクラダファミリアに見えてきた。

どちらもなかなか完成しない。







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